物件の価値を上げるためのPM((PropertyManagement)・・・その3
物件の価値を上げるためのPM((PropertyManagement)・・・その3
賃貸不動産の経営をするうえで、理解しておく必要最低限の知識シリーズです
総潜在賃料収入・・・とは?
GPI(ジーピーアイ)と言います
Gross Potential Incomeを略した用語です
賃貸不動産物件が1年間に得られる賃料の総収入(部屋数×家賃×12ヵ月分)を指します
この計算は、たとえ物件に空室や滞納といったマイナス要因が存在しても、
それらを無視して全室が1年間満室で家賃も滞りなく支払われると想定することです
例えば、
実際の賃貸物件(アパートやマンション等)が、1年間1日も途切れることなく全室満室で、
入居者が滞りなく家賃を納める状態が続くのは現実的ではありません
新築やリフォームした駅近の物件で、満室にするために家賃を相場より安く設定したとしても、
入居のタイミングはずれます
退去に伴うクリーニングやリフォームによる空白期間が発生することは避けられない事実です
そういった不確定要素を勘案して、例えば稼働率80%という設定にすれば、
現実的な賃料収入額の算出は可能でしょう。
そこで不動産投資家は保有する物件のGPIをしっかり把握しておく必要があります。
それは、この数字がそのまま経営目標となるからです
GPIは「投資した不動産が上げる最大の売上」ですから、
その数字に限りなく近づけることが経営者(投資家)の目標になります。
「入居者を増やす」「満足度を高めて長く住んでもらう」「リフォームをする」といった努力のすべては、
経営目標(=GPI)を達成するために行うものです。
管理会社や地域の不動産業者と協力し、GPIに少しでも近づけることが不動産投資家のあるべき姿なのです。
ファンハウス 國井義博